年末調整の謎を解き明かす~忘れがちなiDeCoなどの申告
税理士としてはまだまだ若手です。
お笑い大好き、やんちゃでマイウェイをゆく息子と男勝りで世話好きな娘がいます。子煩悩な夫と4人家族です。 学生時代から大好きだった街、吉祥寺に事務所を構えています。
こんにちは!税理士のうばとしこです!
そろそろ配布され始めますよね。年末調整のあの二枚の書類。
最新バージョンが公開されましたのでご紹介しておきます。
■給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
■給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書
実はいまいち何のために提出しているのかわからない方もいらっしゃるかもしれませんが、でも日本人なら皆さんこう思うのではないでしょうか?
え?もうそんな季節???
絶対誰かは言うセリフですよね 笑
今日はこの書類を提出する意味についてのお話です。
扶養控除等(異動)申告書を提出しなかったらどうなるの?
そもそも、提出しなかったらどうなるかご存じですか?
会社からお給料をいただいて、年末調整で完結している方にとってみると、「提出しない」という選択肢がないかもしれません。
提出することができない方(二箇所以上からの給与がある等)ではない限り、提出しなければなりません。
ですが、もし提出しなかったとすると・・・・
■月々(日々)の源泉徴収の際の諸控除が受けられない
■年末調整が行われない
おおまかにいうとこんなかんじですが、それでもわかりにくいですね。
諸控除が受けられない、ということはそれだけ多くの所得税を源泉徴収されてしまうということです。
年末調整が行われないということは、自分自身で確定申告をしなければ、適正額の税額を再計算することができないということです。
もちろん確定申告をすれば還付も受けることができますが、お給料の月々の手取額は少なくなりますよね。
保険料控除申告書で何が申告できる?
もう一種類の様式、給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書(ながっ)では、どんなことが申告できるかご存じですか?
生命保険料・損害保険料は有名ですし、ほとんどの方が申告していると思います。
でもまだまだ他にも申告できることがあります。
これを知らずにわざわざ確定申告している方もいらっしゃいますので、よーく見てみると年末調整で完結できちゃいます!
国民健康保険、国民年金、国民年金基金
会社が社会保険に加入している場合であっても、過年度分の保険料を負担しているケースや、
扶養している家族の分なども、その本人が納付していれば、申告することができます。
小規模共済の掛け金など
これも年末調整で申告することができますよ!その年に納付した掛け金が全額所得控除の対象ですから、これを忘れちゃいけませんね!
iDeCo(個人型確定拠出年金)
今年から加入されている方も多いと思います。
これも年末調整で申告可能ですから、難しく考えなくて大丈夫ですよ♪
給与から天引きされている場合には、申告しなくても会社が計算してくれるはずですから、さらに楽ちんです。
上記以外にも各種掛け金などを払っている方はくまなく申告して、できれば年末調整で完結したいところですよね!
保険会社や各諸官庁から届く書類なども続々と増える季節、いよいよ年末に向かいます~!
では、また!
.
税理士としてはまだまだ若手です。
お笑い大好き、やんちゃでマイウェイをゆく息子と男勝りで世話好きな娘がいます。子煩悩な夫と4人家族です。 学生時代から大好きだった街、吉祥寺に事務所を構えています。