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PayPal取引を会計処理するときの落とし穴と対処法

 
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税理士のうばとしこです。
税理士としてはまだまだ若手です。
お笑い大好き、やんちゃでマイウェイをゆく息子と男勝りで世話好きな娘がいます。子煩悩な夫と4人家族です。 学生時代から大好きだった街、吉祥寺に事務所を構えています。
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こんにちは!税理士のうばとしこです。

設立3年目までの賢い選択を提案する税理士サービス「ゆるふわ経理部」を主催。リアルのサポートとオンラインのサーポートでこれまでになかった税理士との関わり方をオススメしています!
YouTube「ゆるふわチャンネル」を配信。 経理や税務の小ネタから、経営戦略のお話をわかりやすく簡単な言葉でお話しています!
毎月「領収書整理会」を開催。 前月分のお金の動きから、戦略的な経営計画を立てていくお手伝いをしています。

 

ゆるふわ経理部で質問が多いのが、PayPal決済のことです。

マネーフォワードクラウド会計をお使いの方も、freeeをお使いの方も、みなさん混乱されています。

この記事では、PayPal決済の謎を解明していきたいとおもいますので、どうぞお付き合いくださいませ!

レッツスタート!

 

PayPalとは?

まず、PayPalってなに?という方や、そもそもアルファベットのサービスとか信用しない!っていう硬派な方は、この部分からお読みください・・!

読み方は「ペイパル」って読みます。

言いやすくて覚えやすい、割と好みなネーミングです。

いわゆる電子決済のツールです。

ネットから何かを支払ってもらいたい事業者がよく利用しています。私も利用しています。

こちら、PayPalさんのサイトからお借りした画像です。つまり、こういうことですw

メリットのほんの一部をあげると・・・
【買い手】

  • クレジットカードの番号などを入力する手間を省ける
  • 銀行振込手数料がかからない
  • PayPalのパスワードを覚えていれば、どこでもいつでも決済が可能

【売り手】

  • クレジットカード会社と契約をする必要が無い
  • 自分のWebサイトから直接支払ってもらえる
  • 毎月の会費を自動的に受け取ることができる

 

PayPal取引の会計処理

では、この仕組みで取引が発生すると、どんな会計処理になるのかをみていきます。

実は、売り手はとくに「謎」なことはなく、下記のような仕訳をすることになります。

前提条件:買い手Aが売り手Bに1万円の消耗品の支払をPayPalで行った場合

売り手Bの会計処理

流動資産*  9,600 / 売上 10,000
支払手数料  400 /        (PayPalの決済手数料)

買い手Aの会計処理

消耗品費  10,000 / 流動資産* 10,000

*流動資産とは、paypal取引に使用している勘定科目(未収金など)

会計ソフトでPayPal取引を自動連携している場合

自動連携?っていう声もあるかと思います。

インターネットに接続すると、いろいろな情報をつなげることができます。

会計ソフトもその一つで、今やインターネットバンキング、クレジットカードの明細、そして今回のPayPalの取引についても、会計ソフトに自動的につながる設定をすることができるのです。

そのことを自動連携、といっています。

 

 

買い手側の落とし穴

自動連携は、本当にとっても便利なのですが、「買い手」側に落とし穴が隠れています。

これこそが、PayPal取引を会計処理するときの落とし穴です。

 

PayPal取引は、窓口はPayPalですが、決済はクレジットカードで行われます。

 

自動連携している場合、PayPal取引は、クレジットカードからも取引の履歴が運ばれてくるし、PayPalからも取引の履歴が運ばれてきます。

 

これらを会計ソフトも素直に両方を受け入れるわけです!

 

すると、何が起こるかというと、同じ取引が2つ運ばれてきて、重複してしてしまいます。

これに気がつかずに、両方とも正式な取引として登録をしてしまうと、経費を二重で計上してしまうことになるのです。

[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”icon_business_man03.png” name=”オカムラ社長”]

ひょえ~!怖すぎる!!!

[/speech_bubble]

 

では、どうすれば対処できる?

同じ取引が二つ上がっていることに気が付いたら、対処方法は下記のとおりです。

paypal側から運ばれてきた取引を「対象外取引」として登録する

削除してしまっても結果的には大丈夫なのですが、念のため対象外取引としておけば、備忘記録として残すことが可能です。

 

また、すでに登録してしまった取引が重複していないだろうか・・・と確認したい場合には、このやり方をしてみてください。

  1. 総勘定元帳を開く
  2. 期間を、期の始まりの日から現在までに設定する
  3. 勘定科目を「流動資産*」にして、実行する

*流動資産とは、paypal取引に使用している勘定科目(未収金など)

 

怖がらずに会計ソフトを活用してみる

会計ソフトを利用して、間違えてしまったらどうしよう・・・という不安がある方も多いと思います。

でも、会計ソフトを利用しているからこそ、間違えてもあとから発見できるというメリットがあります。

たとえば独自のエクセルファイルで管理をしていたりすると、間違いの発見にはそれなりの専門知識が必要です。

 

会計ソフトを使えば、あとからつじつまが合わない部分を探し出すことも簡単なのです!

 

ぜひ、自動連携させて、時短経理をすすめてみてはいかがでしょうか?

 

では、また!

 

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税理士としてはまだまだ若手です。
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