なぜお金がないのか-利益が出ても実感が湧かない9の落とし穴-
税理士としてはまだまだ若手です。
お笑い大好き、やんちゃでマイウェイをゆく息子と男勝りで世話好きな娘がいます。子煩悩な夫と4人家族です。 学生時代から大好きだった街、吉祥寺に事務所を構えています。
こんにちは!税理士のうばとしこです!
クリスマスの思い出と言えば、
子供の頃、椅子によじ登って
天袋の中に用意されているプレゼントを発見してしまい
罪悪感に苛まれ、複雑な気持ちになったこと…
このエピソードは誰にも言ったことがなかったので、
両親が読んだら笑うでしょうね。
さて、損益計算書を見たら、
びっくりするほど利益が出ている!!!
けれども全然お金がない….
という経験、ありませんか?
そんなときは、下記の9つをまずチェックしてみてください。
1.借入返済の元本がないか
銀行への借入返済だったら、全額は経費になりません。
経費になるのは「利息」部分だけです。
「元本」部分の比重が重い場合、これは大きな計算違いの原因となります。
2.売掛金の未回収分がないか
請求書を発行した日に売上を計上しても
売掛金の入金は2ヶ月後、なんていうことはざらにありますよね。
ついつい売掛金の入金チェックを怠っていると
未回収分の蓄積によって資金繰りを圧迫している可能性があります。
必ず毎月、入金チェックをしましょう。
3.支払いサイトが早過ぎないか
2.の売掛金に対して、今度は買掛金(支払いをする分)です。
売掛金の入金が2ヶ月先であるにもかかわらず、
その売上に関する支払いを1ヶ月サイトにしてしまったり
していませんか?
特別な事情がない限り、売掛金の入金を確認してから
買掛金の支払いをする、というルールに徹底することを
オススメします。
4.大きな設備投資をしていないか
設備を購入し、一括で支払った場合でも
一度に経費にすることができません。
金額を確認し、何年で減価償却をするのか
計算に入れておかなければなりませんね。
5.生命保険料は全額経費とは限らない
保険の契約によって、
全額が経費になるもの、
半額が経費になるもの、
全額が経費にならないもの、など様々です。
6.お金を貸していないか
誰かにお金を貸していませんか?
あるいは
経営者が一時的に事業のお金を使って
戻すことを忘れていたりしませんか?
すっかり忘れていたりする場合も、よくあります。
7.手付金を払っていないか
何かの契約で手付金を前渡ししていませんか?
仕事が未完了で経費にできていない可能性があります。
8.在庫が増えていないか
商品が減っておらず、在庫で残ったままになっていると
その分原価にも算入できませんから
在庫が増えているのはとっても危険です。
9.税金は経費にならない
ほとんどの税金は経費になりませんから
納税資金は別途準備しておくのが理想です。
最後に
あくまでさらっと書きました。
利益を実感できない、その時の感覚は
損益計算書などの数字よりも
経営者の方が感じている実態の方が正しいことがほとんどです。
数字のマジックで資金繰りを誤らないよう
気をつけて見ておきたいですね。
★参考記事→決算書は何のためにつくっていますか?↗️
では、また!
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税理士としてはまだまだ若手です。
お笑い大好き、やんちゃでマイウェイをゆく息子と男勝りで世話好きな娘がいます。子煩悩な夫と4人家族です。 学生時代から大好きだった街、吉祥寺に事務所を構えています。