企業実務11月号掲載記事 消費税の表示方式について考える
税理士としてはまだまだ若手です。
お笑い大好き、やんちゃでマイウェイをゆく息子と男勝りで世話好きな娘がいます。子煩悩な夫と4人家族です。 学生時代から大好きだった街、吉祥寺に事務所を構えています。
こんにちは!夢をかなえるキャッシュフローパートナー 税理士のうばとしこです。
企業実務11月号にて記事を掲載していただきました。
テーマは「消費税の表示方式について考える」です。
企業実務という媒体は、一般では販売されていない雑誌なので、アウトラインをご紹介しますね!
消費税の表示方法の原則は?
現在は消費税の表示方法が自由に選べるようになっていますよね?
ところが、これは一時的な特例で、消費税額(地方消費税額を含む)を含めた価格を表示する「総額表示」が原則であると定められています。
消費税が8%になったとき、すでに10%になることも合わせて決定されていたため、事業者の手間を軽減するために外税表示も認めていたのです。
これは対消費者への価格表示をするときのみで、事業者間での取引は総額表示の義務はありません。
令和3年4月1日からは総額表示に統一
この特例は、令和3年3月31日までが有効であることになっています。
ということは、令和3年4月1日からは、総額表示をしなければならないということ・・・!
そうです。もう、会計で消費税分を上乗せされて慌てることはなくなるわけです!笑
企業ごとの戦略
しまむらの戦略
例えば庶民の味方、しまむらさんは、これまで総額表示を貫いてきました。
つまり、消費税8%の時代には、「1,080円」と値札に記載されていました!
が!!!!
消費税10%になってからは、増税時からは外税方式で税抜表示も併用する方向で検討を進めているといいます。
つまり、「1,000円(消費税100円)」という表記が追記されるということです。
それほど外税表示がもたらす割安感というのが影響を及ぼすということですよね。
無印良品の戦略
一方、無印良品はどうでしょう?
※無印良品のサイトより
こんな表記を見た覚えがある方も多いと思います。
無印良品と言えば「シンプル」であることがなによりも大切なブランドイメージですよね。
だからこそ、消費税を外税表示にしたりとかごちゃごちゃしてしまう表記を避ける一種の戦略なのだと思います。
この2社の比較、とても面白かったので引用させて頂きました。(東洋経済オンラインの記事参考)
まとめ
事業のターゲットとなる顧客層がどんな示すのか?
これが総額表示と外税表示を迷ったときの基準になることが多いようですね。
そうはいっても、令和3年4月からは総額表示に統一しなければならない。
ここのリミットを抑えた上で、いま外税表示にされている場合には、移行の時期を検討しなければなりませんね!
企業実務の記事では、これらの内容に加え、複数税率を取り扱う事業者がどのように消費税を表記していくのが良いのか、というテーマについても触れました。
これから外食をする際などに、プライスカードや看板などを注意してい見るようにすると、表記の違いで様々な発見があるかもしれませんね!
では、また!
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税理士としてはまだまだ若手です。
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